過去のバージョンについて
各バージョンアップの情報
各バージョンアップの情報
Femapは使いやすさと性能の向上を目指し、バージョンアップし続けています。
ユーザーインターフェイスの強化
例えば3次元プリンタ用に作成した「ファセット形状」や、B-repとファセットが混在しているモデルをFemapで読込み、編集できるようになりました。
プリ処理機能の強化
メッシュ生成に、STAR CCM+の三角形リメッシャー技術を活用したボディメッシャー機能が追加されました。これにより、STLファイルなどのファセット形状を高品質な三角形メッシュにリメッシュすることができ、さらに、四辺形メッシュに変換することもできます。
従来のメッシャーでは、微小なフィーチャが存在する場合は、ジオメトリのクリーンアップなどによる事前の編集が必要でしたが、本機能を使用すれば、「目標メッシュサイズ」を指定するのみで、ジオメトリの編集の必要なく高品質なメッシュを生成します。
[メッシュコントロールエクスプローラ]に「インプリントエッジのないサーフェス近傍のエッジを表示」機能と、「インプリント交差せずに他のサーフェスを貫通するサーフェスを表示」機能が追加されました。 これにより、交線がなくペアリングができないサーフェスの交差箇所を検出・確認することができるようになりました。また、コンテキストメニューから検出箇所に交線を簡単に作成することもできます。
[メッシングツールボックス]の[メッシュサイズ]ツールに[サイズを設定]オプションが追加されました。
これにより、指定したメッシュサイズをカーブ上に割り当てることができます。
[メッシングツールボックス]の[ジオメトリ編集]ツールにある[ポイント-エッジ間スプリット]に分割方向を指定できるオプションが追加されました。[投影モード]欄が「法線」であれば従来通りポイントからエッジに垂直な分割になり、「ベクトル方向へ」や「インタラクティブ」であれば指定したベクトルでの分割ができます。
[メッシングツールボックス]の[ジオメトリ編集]ツールにある[投影カーブ]に投影方向を指定できるオプションが追加されました。これにより、指定した方向へカーブを投影することができます。
スプリング/ダンパ要素のタイプセクションに、CBUSH1Dが追加されました。また、非線形解析や周波数応答解析における非線形挙動について、今回追加される「設計方程式」で作成した式で剛性の依存性を定義することができ、設定を簡単に行えるようになります。
ポスト処理機能の強化
JTファイルをエクスポートする際に、境界条件や複数の解析結果を指定できるようになりました。
「標準アウトプット」では、従来の設定に加えて荷重や拘束を指定できます。「複数結果アウトプット」では、複数の解析結果を指定できます。また、平均化や変換の設定、コーナー値を含めるかどうかの選択もできます。
Simcenter Nastranのサポート
以下の解析について、サブケースを作成できるようになりました。
[ギャップ要素を線形コンタクトとする]オプションで[プロパティ]選択が追加されました。
SOL401/SOL402で、フォンミーゼスの降伏基準と等方硬化則を持つマテリアルカードMPLASの読み取り/書き込みのサポートを追加しました。
他ソルバへの対応
MSC Nastranのf06ファイルのピラミッド要素の結果を読込めるようになりました。
ソリッド要素の定式化 EQ18 および EQ-18 と、シェル要素の定式化 EQ-16 のサポートを追加しました。
ユーザーインターフェイスの強化
このオプションは、SMPによる並列化処理により、以下に挙げるような高負荷なグラフィック表示やピッキング操作における 速度向上が期待できます。[初期設定]の[グラフィックス]タブにある[OpenMP]チェックボックスでオン/オフが可能です。[オプション]ボタンからスレッド数を指定することができます。
注記:本機能はFemapで初めてOpenMPを利用するので、正式サポートではなく、ベータ機能であることをご理解ください。問題が発生した場合は、このオプションをオフにした後、弊社ユーザーサポートに問題をご連絡いただけると幸いです。
前述のとおり、OpenMPを利用した新しいピッキング処理オプションが導入されました。グラフィックウィンドウからのピッキング、特に領域ピック(ボックス、サークル、ポリゴン、フリーハンド)で多くのエンティティを選択する際のレスポンスが向上します。
[初期設定]の[グラフィックス]タブに追加された[新しいピッキング]オプションで利用のオン/オフが可能です。
リストボックスで表示する行が1000を超えると、自動的に表示を簡略化することで表示速度の改善を図りました。通常通り、リスト全体表示への切り替えも可能です。
プリ処理機能の強化
新たに追加された[メッシュサイズ伝播]機能を効果的に使用するために、[メッシュコントロールエクスプローラ]が追加されました。
サーフェスやソリッド上のエッジをペアリングし、メッシュサイズの変更がペアリングされたエッジ間で連動(伝播)し自動更新されます。ペアリングは[メッシュ]-[メッシュコントロール]-[カーブ上のサイズ]、-[ サーフェス上のサイズ]、-[ソリッド上のサイズ] コマンドで表示されるダイアログボックスから指定できます。
[メッシュコントロールエクスプローラ]は、ペアリングされているエッジ、サーフェス間のリンク、マップドメッシュアプローチを確認したり、[メッシュサイズ伝播]機能のオン/オフを管理したりすることができます。これにより、シェルメッシュや6面体メッシュの生成・編集を効率的に行うことができます。
完全に独立した5枚のサーフェス(下図:スティッチやノンマニフォールド化は行っていません。)を例に[メッシュコントロールエクスプローラ]と[メッシュサイズ伝播]機能がどのようなものか見てみます。
各サーフェスにマップドメッシュの設定と[メッシュサイズ伝播]機能を使ってメッシュサイズの設定を行いました。[メッシュコントロールエクスプローラ]でペアリングされたエッジをからリストしハイライト表示してみます。
エッジの本数が一致していなくてもペアリングされていることが確認できます(右側の画像)。
[下図]一つのエッジのメッシュ分割数の変更がペアリングされたエッジに自動的に伝播し更新されます。
6面体メッシュを生成したソリッド上のサーフェスに対し、マップドメッシュや[最大4辺形]、[Quad/Tri 層数]などを適用するような編集が可能になりました。これまでも、メッシュサイズの変更など簡単な編集は行えましたが、新たに[メッシングツ ールボックス]からサーフェス上のメッシュ形状を大きく変える編集が行えるようになり、さらに[メッシュサイズ伝播]機能を併せて使えば、複雑な6面体メッシュモデルも効率的に編集することが可能です。
[ツール]-[チェック]-[メッシュ干渉]コマンドに、[メッシュ干渉をチェック]ダイアログボックスが追加され、その中で操作を完結できるようになりました。また、[干渉ファクタ]、[近接性ファクタ]オプションが追加されました。[干渉ファクタ]ではメッシュを縮小し、微小な干渉を無視することができるようになり、[近接性ファクタ]ではメッシュを拡大し、干渉していなくても近接している箇所を見つけることができるようになりました。
非常に細長い形状やらせん形状など複雑なスプラインで作成されたソリッドでも中心線を抽出できるようになりました。
中立面の自動生成時に発生するオーバーラップを修復するオプションが追加されました。[メッシュ]-[中立面]-[自動]コマンドを実行した際に、オーバーラップしてしまう中立面サーフェスを自動的に修復します。
[Excelへ接続]機能が追加されました。これにより、Excel側のデータを編集すると[関数/テーブルエディタ]の内容をインタラクティブに更新されるようになります。
ポスト処理機能の強化
1次と2次ソリッド要素の接続境界における応力コンタの平均化を制御するオプションが追加されました。
ソルバーサポート
解析プログラムや解析タイプに依存するダイアログボックスのフィルタ機能を提供します。この機能により、様々なダイアログボックスに用意された解析プログラム毎のタブなどの表示を一括してフィルタリングできるので作業の効率化が期待できます。
初期設定の[インタフェース]タブにある[解析フィルタを使用]をチェックすると有効になり、[解析フィルタを選択]ボタンから [フィルタするソルバを選択]ダイアログボックスを開きフィルタリングの設定を行うことができます。
MSC NastranのSOL400のサポートが追加されました。既存SOL400インプットデータの読み込みにも対応しました。 概要を以下にまとめます。
項目 | 主な変更点 |
---|---|
解析セットマネージャ | 新たな解析タイプ[30..陰解法非線形]が追加されことに伴い、[非線形挙動オプション]、[自動コンタクト生成]、[NASTRAN陰解法非線形解析]ダイアログボックスが追加され広範囲な設定が行えます。 |
コンタクト | 固着のプロパティで粘着コンタクトの定義、コンタクトプロパティで干渉およびギャップオプションの定義ができるようになりました。また、コンタクトリージョンの剛体オプションが追加され、位置、速度、荷重による制御を設定できるようになりました。 |
マテリアル | MCOHEカードが[607…MSC Nastran Cohesive Material (MCOHE SOL400)]として、MATG カ ードが[608…MSC Nastran Gasket Material (MATG SOL400,SOL600)]として追加されました。 |
プロパティ | 主に積分タイプや挙動タイプを指定する[プロパティ拡張]が追加されました。 |
解析ステップ | 解析ステップにより、各サブケースで完全な荷重履歴を生成できます。また、グローバル解析ステップもサポートされるので、ローカルな解析ステップでグローバルステップを指定すれば、再定義の必要がなくなります。 |
inp.ファイルのインポート時、エンティティ名の大文字/小文字を保持できるようになりました。また、エクスポート時、エンティティ名に接頭文字を付加せず書き出すことができるようになりました。結果として、インポート、エクスポートを通 じてエンティティ名を保つことができます。
ユーザーインターフェイスの強化
[ビューオプション]ダイアログや[ビュー-シンプル]ツールバーからカーブの接続タイプによって色を分けて表示できるようになりました。
また、カーブの接続タイプごとに表示/非表示を切り替えることができます。
様々な情報をExcelへ転送できるようになりました。専用のアイコンやコマンドによってExcelを自動的に起動し、転送内容を表示します。
また、[クリップボードへコピー]および[ファイルへ保存]アイコンでは、HTML形式でデータをコピー/保存できるようになりました。
プリ処理機能の強化
[ツール]-[形状特性]-[ソリッド特性]コマンドで複数のソリッドを指定し、体積、表面積、重心位置、慣性モーメントを計算できるようになりました。
質量、慣性モーメントを個々のソリッドで計算するか、全体で計算するかを指定するオプションがあります。
また、重心位置に質量要素を生成するときに、同時に既存メッシュへ結合することもできます。
Text、RTF、HTML形式でクリップボードへリストをコピーすることもできます。
[ツール]-[形状特性]-[メッシュ特性]コマンドで積層ソリッド要素のサポートが追加されました。
フィールドは、質量特性計算出力に関する部分と重心位置に質量エレメントを生成するかの部分にわかれ、視認性が向上しました。
ソリッド特性と同様にText、RTF、HTML形式でクリップボードへリストをコピーすることもできます。
ノード、ポイント、カーブ、サーフェスに従動力と従動モーメントを定義できるようになりました。
基本的には、方向定義の基点となるノードと、先端となるノードをそれぞれ指定します。
また、4つのノードから平面を定義することで、その平面の法線方向に荷重をそろえることができます。
[メッシングツールボックス]の[フィーチャ除去]ツールにある[ブレンド]に「プレビュー」機能が追加されます。
「プレビュー」のチェックがオンになっていると、ソリッド選択時に検出されたすべてのブレンドが選択・ハイライトされ、エンティティ選択ダイアログが表示されます。
[メッシングツールボックス]の[ジオメトリ編集]ツールにある[サーフェス延長]に[ジオメトリタイプ]オプションが追加されました。今回追加された 「サーフェス/置換フェース」では、ソリッド上のフェースを選択したサーフェスまで延長することができ、[ジオメトリ]-[ソリッド]-[延長]コマンドと同様の機能を使用できます。従来の[延長]は「サーフェス上のカーブ」を選択することで利用できます。
ポスト処理機能の強化
[リスト]-[アウトプット]-[Excelへ結果を送信]コマンドで、解析結果を、レポート形式で直接エクセルに転送することができるようになりました。
ノードとエレメントの結果を同時に選択でき、この時それぞれの結果は別のシートに出力されます。
エクセルの表書式を自動的に設定するオプションを使用すれば、自動で見やすいように設定されます。
Simcenter Nastran SOL 401/402の出力結果において下記の出力結果が新規にサポートされました。
[ファイル]-[初期設定]コマンドの[解析結果]タブでプレート要素の上面と下面の結果を平均化した値を求め、
中立面の解析結果ベクトルとして追加できるようになりました。
ASMEコードの応力の線形化ができるようになりました。
本ツールは、ASMEボイラ・圧力容器基準sec.VIII,div. 2, Annex 5.1 “LINEARIZATION OF STRESS RESULTS FOR STRESS CLASSIFICATION”に基づきます。
応力分類線(SCL)に沿って線形化された膜応力・曲げ応力、およびピーク応力を計算します。
Simcenter Nastranのサポート
SOL106、401、402での非線形解析で使用する従動荷重をサポートしました。
選択したノードまたはポイントから定義される方向を用いて、ステップ毎に荷重の方向を更新します。
荷重の方向を2つのノードまたはポイントを選択した場合はFORCE1、MOMENT1を定義でき、
4つのノードまたはポイントを選択した場合はFORCE2、MOMENT2を定義できます。
他ソルバーへの対応
従動力と従動モーメントのサポート(詳細はSimcenter Nastranと同様)
[ANSYSコマンドおよびモデルコントロール]ダイアログの[モデルコントロール]にいくつかのオプションが追加されました。
その他
[LS-Dyna解析モニタ]の追加
[LS-Dynaモデルオプション]ダイアログの[モデルコントロール]にいくつかのオプションが追加されました。
[グループをスキップ]が追加され、SET_エントリのスキップが可能です。
[荷重/BC SETを保持]オプションを追加
SETを参照する荷重と境界条件を読み込むとFemapに荷重定義と拘束定義が作成されます。
[全グループをセットとして書出す]オプションの追加
オプションを有効にすると、荷重/拘束定義に含まれるすべてのグループをSETカードとしてABAQUSインプットファイルへ書き出します。
ユーザーインターフェイスの強化
他の要素座標系に加えてCBUSH要素の座標系を表示できるようになります。
1600超のすべてのアイコンを一新します。最近のトレンドとカラーを取り入れることにより、親しみやすく学びやすいデザインになります。
ユーザインタフェース全体を通して、現在指定しているエンティティカラーを確認できるようになります。[パレット]ボタンに指定中のカラーやパターンがプレビュー表示されます。
桁数制御のためのダイアログが追加され、桁数指定以外にも指数や有効桁数などを指定できるオプションが追加されます。基本はエンティティごとに設定を行い、初期設定を参照させることもできます。また、初期設定では全体的な数値表記方法についての設定が可能になります。
チェックボックス付きの複数選択ダイアログボックスに[エンティティ選択]ダイアログへアクセスするためのアイコン を追加します。
プリ処理機能の強化
[フィーチャ編集]ツールに[スマート選択]オプションが追加されました。 [スマート選択]オプションを指定することで、選択したサーフェスに関連するサーフェスが自動選択されます。例えば、[同一]オプションでは同一平面上の平面が、[同心]オプションでは同心の円筒面などが認識されます。
V2019.1より追加されたエレメントエッジに沿ってスウィープする機能がより便利になりました。 今回追加された[ノードを隣接するエレメントにマージ]オプションでは、スィープ時に生成されたエレメントと既存のエレメントのノードをマージするかどうかを指定することができます。 また、スイープを沿わせるメッシュを表示しているものだけに制御する[スィープを可視メッシュに制限]オプションも追加され、不要なノードの共有を回避できます。
断面形状を考慮した線要素、厚さを考慮した平面要素およびソリッド要素間の干渉をチェックし、干渉している要素はハイライト表示されます。 また、グループ化するオプションも提供されます。
メッシングツールボックスのジオメトリ編集でワッシャを生成する際に、ベクトルやカーブから分割線の方向を指定できる[位置揃え]オプションが追加されました。
新しく生成されるメッシュのノードを既存のメッシュのノードとマージするオプションが追加されました。 [3..すべてのノード]ではモデル全体でマージが行われ、過度なマージが起こることがありますが、今回追加された[2..Into Model]では、新規生成されたノードと既存モデルとの接続部のみマージが行われるので、過度なマージを防ぐことができます。
モデル間のマージ可能なエンティテタイプにテーブルと解析スタディが追加されました。
ノードをマージする際に、接続している1次・2次要素を適正に更新することが可能になりました。 1次・2次要素が接続している箇所で、2次要素側の中間節点を削除します。
モデル情報ツリー上でマウス右クリックにより表示されるメニューから、荷重・拘束定義を複数セットに対してコピーできるようになりました。
ポスト処理機能の強化
単一のアイソサーフェスの端部に「キャップ」を表示する機能が追加されます。トポロジー最適化の結果表示に便利な機能です。
多くのエレメントタイプに対して、新しいアウトプットタイプのサポートを可能にするために、アウトプットベクトルIDを変更します。2019.1までのバージョンのモデルを開く、あるいはニュートラルファイルをへインポートする場合、アウトプットベクトルIDは自動的に更新されます。
Simcenter Nastranのサポート
他ソルバーへの対応
ユーザーインターフェイスの強化
ファイル保存時のモデルの画像を.modfemのアイコンに使用してサムネイル表示できるようになります。また、Femapバージョン、各エンティティ(ソリッド・ノード・エレメント・結果セット)の数、ノートを保存し、.modfemにカーソルを合わせると、これらの情報を表示できるようになります。これによりFemapを起動しなくても必要なモデルをより早く見つけられるようになります。
サムネイル表示とツールチップ表示
[エンティティ選択]ダイアログに[表示のみ選択]ボタンが追加されます。
[表示のみ選択]ボタンを押すと、現在グラフィックスウィンドウ上に表示されているエンティティ(グループ、レイヤ、描画消去ツールバーなどにより非表示でないエンティティ)のみ選択ができ、より効率的なエンティティ選択が行えます。
フィーチャラインはモデルの特徴線や稜線を表示する機能です。ツールバーに追加されることで、フィーチャライン表示のオン/オフの切り替えが容易になります。
[選択]ツールバーでシングル選択したエンティティ(ソリッド/座標系/プロパティ/マテリアル/レイアップ)を、モデル情報ウィンドウでハイライトできるようになります。例えば、画面上の特定のソリッドがモデル情報ウィンドウでどれに該当するのかがすぐわかるので、モデル情報ツリーでの表示/非表示に便利です。
マテリアル定義やプロパティ定義で使用可能な従来の「Femap標準ライブラリ」に加えて、ユーザ固有の「パーソナル」ライブラリと複数のユーザで共有する「共有」ライブラリを追加しました。「共有」ライブラリの設定は、初期設定から行えます。
ライブラリ機能拡張
初期設定
ジオメトリ機能の強化
ジオメトリをスライスやスプリットなどで編集した際、ジオメトリに関連付いている荷重・拘束・リージョンを自動的に更新するようになります。荷重などが自動的に更新されるので、再設定の手間を省くことができます。
荷重が設定されているソリッドを分割した場合
カーブにベアリング力とトルクを作成する機能が追加されました。ベアリング力の定義には大きさと(ベアリングが接触する範囲の)角度を指定し、トルクの定義には大きさと軸方向を指定します。
ベアリング力とトルクを設定し、展開した場合の分布
プリ処理機能の強化
4面体メッシュ生成時、選択した面にピラミッド要素を自動生成できます。
これにより4面体要素と6面体要素間の遷移領域に自動でピラミッド要素を生成して接続することができます。自動生成になったことで、これまでのように手動作成する必要がなく、作業時間の短縮が期待できます。
押出しによるメッシュ作成の際、元になるエレメントを中心として、上下両方向へ押出すことができます。
[メッシュ]-[スウィープ]コマンドに、エレメントエッジに沿ってスウィープする機能が追加されます。
これまで必要だったスウィープ経路に沿ったカーブは、エレメントエッジに沿ってスウィープするのであれば必要なくなります。
一次要素と二次要素の接続ができます。
本機能では接続時に、一次要素に中間節点を追加するか、二次要素から中間節点を削除するかを選択できます。
※本機能によって作成される要素は一部ソルバーのみ対応しています。
[修正]-[リナンバ]コマンドより、ビューID、チャートデータ系列ID、ビューIDのリナンバができます。
[修正]-[エレメントの更新]-[ソリッドマテリアル座標系]コマンドが追加され、ソリッド要素/積層ソリッド要素/粘着ソリッド要素のマテリアル座標系を修正できるようになりました。これにより、エレメント毎に異なる材料方向を簡単に設定できるようになります。
サーフェスに沿って材料座標系修正
Simcenter Nastranのサポート
積層レイアップ、積層ごとの破壊理論を指定する機能が追加され、SOL401/402用のPCOMPG1をサポートします。
弧長増分法の解析オプションを設定する[円弧長コントロールオプション]ダイアログボックスを追加し、NLARCLカードを出力できるようにしました。
サブケースの解析タイプに[7..座屈解析]を選択できるようにしました。サブケースのモード解析の定義に関する項目がツリーに追加され、[NASTRANモード解析]ダイアログボックスが開きます。
他ソルバーへの対応
スクリーンエンティティについて、直接操作できる内容を下表にまとめます。
直接操作できる内容
ビュー凡例 | 位置、詳細設定画面呼出 |
---|---|
ポストタイトル | 位置、詳細設定画面呼出 |
コンター凡例 | 位置、レンジ、最大値/最小値の設定、塗潰しモード、凡例の設定、詳細設定画面呼出 |
ビュー座標軸 | 位置、ビューを回転(各基準平面および45度方向、アイソメ図、スクリーン軸で回転)、オートスケール、詳細設定画面呼出 |
これまで、ワッシャ機能は円形のループに対してのみ使用できましたが、新たに、非円形のループに対しても使用できるようになります。さらに、ワッシャと4辺形パッド機能について、これまでは、サーフェスジオメトリのみ分割できましたが、新たに、ソリッドジオメトリも分割できるようになり、分割にともなう6面体要素や4面体要素のリメッシュも可能になります。
これにより、特にソリッド要素の穴周りのメッシングがより効率的に行えるようになります。
NX Nastran SOL401/402 Multi-Step Nonlinear ソリューションは、幾何学的非線形、接触、材料非線形挙動(塑性、クリープ、超弾性等)を提供する汎用の非線形ソリューションです。
マルチステップソリューションが特徴で、サブケースで定義された解析を順次行います。これにより、サブケース間で解析条件を変更することができ、前のサブケースの結果を引き継いだ解析、または引き継がない解析を行うことができます。
従来のNX NastranベースのSOL401と、Samcefを統合したSOL402が提供され、両者は多くの領域で同等の能力を持ちますが、SOL401は静的解析、SOL402は動的解析に強みがあります。
Femap v12 では、これら2つの Multi-Step Nonlinear ソリューションを新たにサポートします。
【新ANSYSトランスレータ搭載】
トランスレータを刷新し、ANSYSの最新要素タイプに対応するなど大幅に改良されます。
【Abaqusトランスレータの強化】
解析剛体サーフェスを拡張サポートします。
また、CBUSHをCONN3D2としてエクスポートできるようになります。
新機能の追加
Femap v11.4で追加された主な新機能/改良点を以下にご紹介します。
選択したエンティティをハイライトすると同時に拡大表示(オートスケール)できるようになりました。
選択したカーブの交点すべてを、一度の操作でブレイクできるようになりました。
UIがより使いやすく改良されました。また、チャートウィンドウからダイレクトにノード値⇆エレメント値の変換、座標変換、複素数展開ができるようになりました。また、振幅と位相、あるいは実部と虚部を同時に表示できるようになりました。
エンティティを追加選択する際、既に選択されている部分から絞込み選択することが可能になりました
ベクトルや平面を保存して他の操作で呼び出すことが可能になりました。また、ベクトルや平面を過去の履歴から呼び出すことも可能になりました。
メッシングツールボックスを使ったリメッシュで、剛体要素周辺のメッシュ分割数が変化した際、それに追従して剛体要素が生成/消滅するようになりました。
2列の関数/テーブルを作成するためのウィンドウが新たに追加されました。
データマッピングの速度が大幅に改善されました。(例:100万要素で300分以上→1分未満に改善)
新機能の追加
Femapv11.3では、表示機能、ジオメトリモデリング、メッシング作業のための機能改善と拡張を行いました。
<表示機能>
・描画/消去ツールバーの追加
・カーソル位置にてモデルの回転、ズームが可能
・ロールスルー機能の追加(計算結果のモデル内部から確認)
動画 描画/消去ツールバー
動画 ロールスルー
<ジオメトリモデリング>
・ジオメトリクリーンアップ機能の強化
動画 ジオメトリクリーンアップ機能の強化
<有限要素モデリング>
・自動メッシュ細分化機能の追加(エレメントリファイン)
・メッシュアルゴリズムの強化
・自動コンタクトテーブル作成機能の追加
・リナンバー機能の強化
動画 エレメントリファイン
<ポスト処理>
・ベクトル表示の改善(コンター矢印)
<ソルバーサポート>
・LS-DYNA、ANSYSのインタフェースの強化
新機能の追加
Femap11.2ではCADエンジンの改良により、ジオメトリ編集機能が強化しています。穴の直径の値を入力し変更したり、リブの厚みの変更することができます。
スライス機能ではサーフェスやカーブによってスライスすることができ、ブレンド機能ではフィレットを一括除去することができます。
またスマートスナップ機能によりピックの際にノード、ポイントを切り替える必要がなくなりました。
メッシュ生成機能ではテトラメッシュ作成時に厚み方向の分割数をコントロールすることができます。
スマートスナップ機能の設定
四面体メッシュ厚み方向へのメッシュコントロール機能
新機能の追加
FEMAP v11.1.0では、モデル作成の生産性向上を狙い、スウィープによるソリッドジオメトリ作成機能、モデルマージ機能などの新機能を追加しモデリング機能を強化したほか、グラフィックス・アーキテクチャの改良、v11.0で加わった結果のアッタチ機能やチャート機能などの機能拡張を行いました。
本バージョンから新たに加わったジオメトリ作成機能として、複数のカーブに沿って断面をスウィープさせたり、二つのサーフェイス間をスウィープさせてソリッドジオメトリを作成したりする機能が追加され、より多彩な形状表現が簡単にできるようになりました。また、モデルマージ機能は、モデルからモデルへのエンティティのコピーを[モデルマージマネージャ]を使用し、エンティティタイプによるコピー制御、柔軟なリナンバリング指定、コピー位置・向きの指定などが行えるため、過去のモデルの再利用やアセンブリモデルの構築が簡単にできます。
その他にもグラフィックス・アーキテクチャの改良によりOpenGL 4.xに対応し、使用メモリを大幅に削減した上で高速化が可能になり、OpenGL 4.2以降ではPerformance Graphics機能が使用可能になり、更なる高速化が可能です。
FemapとNX NastranをバンドルしたFemap with NX Nastran v11.1.0では、最新版のNX Nastran 9.0※1を解析ソルバとし、NX Nastranの新機能から従来の機能まで利用することができます。
※1:NX Nastran 9.0が64bit版のみのため、Femapも本バージョンから64bit版のみの配布となります。32bit版はご要望に応じて配布いたしますが、付随するNX Nastranのバージョンは8.5になります。Femap 32bit版の配布は本バージョンが最後となります。
断面スウィープによるソリッド作成
サーフェス間スウィープによるソリッド作成
新機能の追加
Femap v11では、大規模化する解析に対応するための結果データの処理改善、グラフィックス・アーキテクチャの改良、外部スーパーエレメントのサポートに加え、メッシュからのジオメトリ作成機能の追加、XYプロット(グラフ作成)機能の刷新を主とした新機能の追加、機能拡張を行いました。
新機能の追加
Femap v11で新たに追加された「アタッチ」機能は、解析結果をFemapのデータベース内部に取り込まず、外部ファイル化することで.modfemファイルを最小化し、データアクセスの高速化・メモリ使用量の圧縮による大幅な効率化が実現できます。また、Open GLの機能の1つであるVertex Buffer Object (VBO)を利用できるようになったので、大規模モデルの動的回転表示性能向上が可能になります。さらに、外部スーパーエレメントの作成/解析の設定がFemapのユーザーインターフェイスで行えるようになりました。 その他にも既存メッシュからサーフェイスを作成する機能が追加され、XYプロット機能がチャート機能として生まれ変わりました。
FemapとNX NastranをバンドルしたFemap with NX Nastran v11では、最新版のNX Nastran 8.5を解析ソルバとし、NX Nastranの新機能から従来の機能まで利用することができます。
ユーザーリクエストによる機能強化
FEMAP v10.3では、メッシング作業の効率化、ポスト処理ツールボックスの機能拡張、Nastran空力弾性解析へのユーザ・インターフェイスの追加を主とした新機能の追加、機能拡張を行いました。
新たに追加された、ジオメトリの自動調整機能は、スライバやスパイクといったメッシュ生成を困難にする形状の検出・修正、ジオメトリのクリーンアップといった操作を自動で行います。これにより、メッシュ生成に非常に時間のかかっていた複雑なジオメトリへのメッシング作業の効率化・高速化を実現することができます。また、ポスト処理ツールボックスにフリーボディ ツールを追加し、フリーボディ ダイアグラムの作成、表示の設定、リスト出力の一連の作業をインタラクティブに行うことができます。
その他にもNastranの空力モデルの作成、空力弾性解析の設定をFemapのユーザ・インターフェイスで行うことができるようになりました。
次いでリリースされたFEMAP v10.3.1では、結果のランキングの出力、エンティティへのランダムカラーの割り当て、モデルコンター機能の強化といったユーザーリクエストによる機能強化を行いました。
FemapとNX NastranをバンドルしたFemap with NX Nastran v10.3.1では、最新版のNX Nastran 8.1を解析ソルバとし、NX Nastranの新機能から従来の機能まで利用することができます。
ジオメトリの編集を実現
Femap v10.2では、ポスト処理、メッシング作業を中心とした機能拡張を行い、操作性を向上させるとともにより高度な処理を高速に行うための機能改善、新機能の追加を行いました。
インタラクティブに行えるオペレーションの範囲をポスト処理、メッシング、ジオメトリ編集にまで拡張し、使いやすさと作業効率を向上します。 新たに追加されたポスト処理ツールボックスにFemapのポスト処理機能を統合し、インタラクティブに効率よく解析結果の表示を行うことができます。ビーム要素のポスト処理では、表示したビーム断面上に解析結果のコンターを表示できます。固有値解析のポスト処理では、結果データと設定した条件から正弦波振動の応答をFemap内部で計算できます。また、メッシングツールボックスの機能を拡張し、インタラクティブなメッシュ生成、ジオメトリの編集を実現します。
FemapとNX NastranをバンドルしたFemap with NX Nastran v10.2では、NX Nastran 7.1を解析ソルバとし、NX Nastranの新機能である、エッジ-フェイス間の固着、ソリッドプロパティによるリージョン定義などを幅広くサポートするようにしました。新たなオプションとして、位相最適化モジュールを追加し、線形静解析、線形固有値で任意の境界条件における最適化を行うことができます。
表示機能を格段に向上
Femap v10.1では、表示機能を格段に向上させ、多くのマテリアルやプロパティがある複雑なモデルでも目的の表示に最短で到達できるようにしました。その他にも、製品全体の使いやすさを追求し、モデル作成の効率化・ポスト処理の効率化を軸として新機能搭載および機能拡張を行いました。
Femap v10.1日本語版はFemap v10.1.1となり、ジオメトリソリッドの表示切替、ベアリング力定義の追加、その他、多くの機能強化を行うなど、v10.1から進化しています。
高品質なメッシュ生成機能
効率よく品質のよいメッシュを作るための機能を搭載しました。これまでのFemapでは成し得なかったリアルタイムでのリメッシュ機能や、従来のメッシャでは難しかった複雑な曲面上の高品質なメッシュ生成機能を提供します。さらに、製品全体の使いやすさを追求し、その他新機能の追加や機能拡張を行っています。